短くしないで、と言われても

短くしないで、と言われても

美容室に行って思う様にならなかった、という御客さんに話を聞いてみると、具体的には「お願いした以上に短く切られた」という声が多い様なんですね。これは確かにそういう事はある様なのですが、それは美容師が下手だからそうなってしまった、というケースだけではない様なんですね。美容師の皆さんとしたら、お客さんのヘアスタイルはもちろんオーダー通りに仕上げてあげたい、という気持ちはあるのですが、それと同時にお客さんの髪の毛の状態を良い状態にしてあげたい、という気持ちも有るんですね。たとえば枝毛が多い場合、その枝毛をケアするには、目に見えて分かれている所だけではなくて、内部ですでに別れてしまっている部分もすべて取り除かなくては、枝毛を取り除いたことにはならないんですね。よく自分で枝毛をカットしている人は経験があると思うのですが、目に見えて分かれている部分だけを切ったら、またすぐに枝分かれしてしまった、という事がありますよね。それはもっと短く切らなければ内部で枝分かれしている部分まで取り除くことが出来ていないのです。美容師はその事を知っていますから、目に見えない枝毛の部分もきれいにカットしてくれるのです。ですがそれは結果的にお客さんが望んだ髪の長さより短くなってしまう事になってしまうんですね。
「こんな風にしてください」と写真や画像を見せて注文してくれるのは、美容師にとっては具体的なスタイルを知ることができるので助かる、と言われていますが、それでもあまりにも有名な人やキレイ・可愛い、と言われている人の写真を見せられた場合には、本音として「この通りには出来ません」と思う事もあるようですね。それはそのヘアスタイルを作る事が出来ない、という事ではありません。そのような有名人の画像を見せるお客さんの多くは、そのヘアスタイルにしてほしい、というよりは「この有名人のようにしてほしい」と思っている人だと言われています。つまり「この有名人そっくりにしてください」と言われているのと同じだという事です。さすがに美容師はヘアスタイルだけで人の顔に似せる事はなかなか難しいものです。もちろんそのヘアスタイルそっくりに仕上げる事は出来ますが、だからといってその有名人とお客さんが似た顔になるとは限らないのです。ですがお客さんに「あなたはこの顔にはなれませんよ」というような発言をするのは、お客さんに対して失礼ですよね。おそらくお客さんだって「こんな有名人の写真を持ち込んで、美容師さんは心の中で笑っているのではないだろうか」と心配しながらも勇気をもって提示したのだと思われます。横須賀 美容院